今回も前回に引き続き「家族葬」について・・・その中で、「家族葬」を執り行う際に決めておけばよいことを考えてみたいと思います。
葬儀に呼ぶ親族の範囲をどこまでにするか?
「家族葬」を執り行うにあたり、家族1~2人の時もあれば、遠い田舎のご親戚も含めて40~50人の葬儀を希望されることもあります。
ご承知の通り、「家族」の範囲というのは皆様によって全然違います。多い方もいれば少ない方もいらっしゃいます。どこまでのご親族を葬儀で呼べばいいか判断に困る方もいらっしゃいます。
以前にも少し上げましたが、例えば
①臨終(看取る)の時に声をかけるご親族
②通夜・葬儀に参列して頂くご親族
③葬儀が終了してからお伝えするご親族
と、大まかに3つに分け、葬儀にご参列頂くご親族は①と②の人数がどれくらいかを調べればよいという方法がございます。
予定外の参列希望があった場合にどうするか?
「家族葬」の予定が思わぬ方々のご参列を頂くケースがあります。
長年のご友人、ご近所の方々、会社関係の方々、趣味やサークルで仲良くなった方など・・・。
こういった方々もご親族と同じように故人との別れを偲び、ご参列を希望される事があります。これは、外部の一般の方でもご親族と一緒で、故人様のことを非常に大切に思っているわけです。
「家族葬」を執り行うにあたり、ご親族以外の方から参列の希望があった場合に参列頂くのか、お断りするのか。また、基本は会葬をお断りするが、それでも参列を希望される方には来ていただくか。
などを前もって考えておくとよいでしょう。
香典や供花は受け取るのか?辞退するのか?焼香や玉串奉奠はしてもらうのか?
問い合わせやご参列を頂いた場合、香典や供花、盛籠(果物など)のお供えなども受け取るのか?辞退するのか?といった問題も出てきます。こういったことも前もって考えておいた方がよろしいでしょう。香典は頂いて供花は辞退する、またはその逆、何も頂かずに全てを辞退するなど、ご当家によって様々なパターンがございます。
また、せっかくお越し頂いたのでお香典などは辞退しますが、焼香や玉串奉奠はお願いするケースもございます。
家族葬にあたって決めておくべき事のまとめ
まずは『どういった葬儀を執り行いたいのか』、こちらを考えてみましょう。
前回も述べましたが、いざ葬儀が終わってみるとご家族の他にご友人が少し、会社関係の方が少し、近所の方が少しご会葬に来るようなケースが多いです。
葬儀に呼ぶ範囲をあいまいにしてしまうと、参列者の中での不公平感が生まれ、場合によっては後の関係にまで響いてしまうこともあります。「あの人は呼ばれて私は呼ばれなかった・・・どうして?」実は私たちもよく聞く話です。
参列を断り切れない、範囲を指定できない場合は、遺族親族で葬儀を行う段取りをしつつ、後から訃報を知り参列を希望される方に関してはお断りをしない・・・といった通常の葬儀と同じ形式で行う方がよろしいかと思います。