1月のコラムから引続き「葬儀代金の概要」の⑤新聞代と⑥宗教者への御布施・御礼について説明してみようと思います。実際に葬儀の場で起きていることも踏まえて考えてみましょう。
⑤新聞代
高知県には高知新聞という新聞があります。この新聞に広告料を支払って通夜、葬儀の日程をお知らせする「訃報広告」という欄があります。高知県の方々にとっては非常に馴染みがあるもので、広く通夜、葬儀へのご会葬をお願いする時に掲載します。
ただ、最近は家族葬の波が押し寄せてきていることもあり、遺族親族のみの家族葬をご希望の場合は幅広いご会葬者を呼ばないため掲載しません。その代わりに通夜、葬儀を遺族親族で行った後、御挨拶という形で掲載を行うパターンも増えてきています。いずれにしても高知新聞へ掲載する場合は、この費用も葬儀代として考えておく必要があります。
また、過去のブログ『お葬式の訃報広告~高知新聞「訃報広告」掲載の費用や種類』もございますので、もしよければこちらもご覧下さい。
⑥宗教者への御布施・御礼
通夜、葬儀を執り行うにあたり宗教者(寺院の僧侶・新道の斎主・キリスト教の神父、牧師など)を呼ぶ場合は、寺院には「御布施」、神社へは「御礼」をお包みします。これは葬儀社に支払うものではなく、直接宗教者にお包みするものですが、葬儀代の予算として考えておく必要があるでしょう。
実際に宗教者へは一体いくらお包みすればよいのか…という質問は非常に多いです。宗教者により、地方により、各ご当家様により、金額も全く異なります。ここでいくらお包みをすればよいのか分からない場合は、まずは自分がお世話になっている宗教者の方に直接聞いてみましょう。電話などで即答して頂けるケースもございますし、宗教者のところへ出向いてお話し合いのもとで決まるケース、中には表にして決めていたりするところもございます。そういった場合は提示いただいた金額をお包みします。
一方、いわゆる「お気持ちで・・・」と返答があった場合は、過去の履歴や相場的なところで判断していきます。当社がアドバイスするケースもございます。また、仏式でいう戒名(法名・法号)の「院号」付き、特に位の高いものなどでしたら更に多くの御布施をお包みするケースもございます。
さらに、その後御骨や御位牌を永代供養される場合は、その分の御布施や御礼が必要となります。例えばご親族の中でずっと独身でいた方などの葬儀については、葬儀の他にお墓の有無・なければ永代供養といったことも考えなくてはならない方もいらっしゃいます。
最後に補足ですが、遠方から宗教者の方をお呼びする場合はご当家で交通費や宿泊代を負担するケースもございますので、こういったことについても考えておく必要があります。
今回は以上となります。引続き次回も様々な項目について考えてみたいと思います。