今回は、資産関係(財産管理)について考えてみようかと思います。
日頃から自分の資産は自らで管理されているのではないかと思います。またその中には、あまり人には知られたくないものもあろうかと思うのですが、もし万が一のことが起きてしまった時に、誰にどのように管理してもらうかを考えます。葬儀が終わったので故人の預金通帳を探したが全く見つからない・・・葬後に遺族が困るケースの典型的な問題の一つです。まずはエンディングノートなどを使って整理をしてみることをお勧めします。
①預金
まずは預金(銀行口座)です。どこの銀行に口座を作っているかなど・・・銀行名の把握はしておきましょう。ただ、預金残高やキャッシュカードの暗証番号まで書いておく必要はありません。
②株式などの証券
資産関係には株式なども含みます。株式を預けている証券会社と支店名の把握。まずは、どこの証券会社にお世話になっているかだけでも構いません。
③不動産
自宅・実家・山林・農地・畑・別荘・・・などの不動産が考えられます。
登記簿などの確認もそうですが、まずはどこに何があるのかの把握をしましょう。
また、自宅などを相続した場合の相続登記が、令和6年から義務化されるようになります。
④その他、各個人で価値があるものなど
自動車・バイク・宝石類・フィギュアなどのコレクションもの・クレジットカード・着物・美術品・骨董品など。
仮に相続しても価値が分からなかったり、持っていても価値が分からなかったりする場合は、売却など他の方法も考えてみましょう。
⑤生命保険
「終身保険」「がん保険」「学資保険」・・・など、保険の種類は様々ありますが、まずはお世話になっている保険会社の把握から始めましょう。
⑥借金
仮に相続が発生した場合、相続するものはプラスのものだけでなく、借金のようなマイナスのものも相続対象となります。どこからかお金を借りている、誰かの連帯保証人になっているなど、そういったことも確認しておきましょう。せっかく出てきた唯一の相続財産が借金だけだった・・・というような事がないようにしておきましょう。
こういったものを把握することで、必要なものや不要なものが改めて分かるようになってきます。まずは自分にどういった資産があるのかを一度整理してみましょう。