今年の1月6日に新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)でお亡くなりになった方の葬儀に関するガイドラインが変更になりました。それに伴い、全国的にもそして高知市の葬儀事情にも変化が出てきております。
当初は、故人様のお顔を拝見できる方もごく少数に限られ、先に火葬をして御骨にしてからの葬儀(いわゆる骨葬)をしておりました。異常事態での葬儀だから仕方がないということを理解しているものの、大事な方を亡くされた辛さだけでなく、通常通りの葬儀が執り行えない、ご親族も集まることができない、また最期にお顔を見ることもできないことに関しては、更に輪をかけて辛いものでした。その後今日まで、新型コロナに関しても治療方法やその正体が段々と分かるようになり、ところによってはお顔を拝見しながら通常の通夜・葬儀も対応できるようになりました。当社もできる限りご遺族に配慮した葬儀に変えていく必要があると思っており、今回は現在の当社が行っている対応について報告したいと思います。
まず、直接の死亡原因が新型コロナでお亡くなりの方の他に、直接の死亡原因が新型コロナではなくても、その後の検査などで新型コロナの陽性反応が出た場合は、同じ対応をさせて頂いております。
当社に新型コロナでお亡くなりの方の葬儀のご依頼があった場合は、まず故人様を納体袋に納めさせて頂きます。ガイドラインでは、ご遺体に適切な清拭や鼻や口・肛門などへの詰め物や紙おむつ等の使用により体液の漏出を予防した適切な感染対策をすることにより、通常のご遺体と同様に取り扱うことができ、納体袋に収容する必要がなくなる・・・とありますが、当社ではご遺体保護のために納体袋に納めさせて頂いております。尚、この納体袋は非透過性の透明の納体袋ですので、故人様のお顔を拝見することが可能です。病院や施設などに透明のものがない場合は、当社からお持ち致します。お納めした後、そのままストレッチャーで搬送し、お布団へお寝かせすることができます。またご希望であれば、ご自宅への帰宅も可能です。しかし、施設によっては納体袋に収納後、お棺に納めての退院となるところもあるようですので、確認が必要です。
そしてお棺へのご納棺後、通常通りの通夜・葬儀ができます。火葬後のご収骨も特に問題なく通常通り行えます。
実は、このガイドラインは強制ではなく、あくまでも「指針」であり、「このように対応して下さい」といったような強制ではありません。今も葬儀をする場合は、先に火葬後に御骨にしてからの骨葬の対応をお願いしている地域もあり、地域によって対応が違いますし、また同じ地域の葬儀社でも対応が違います。お客様の中でも、新型コロナに感染された方の葬儀の対応をしてくれるところを探していたものの次々と断られ、当社に辿り着いたご当家様もいらっしゃいます。当社は実際に新型コロナでお亡くなりになられた方の葬儀を通常通りの葬儀でお世話させて頂いた事も多々ございますので、お困りの際はどうぞご連絡下さいませ。